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歯周病治療の流れ

まずお口の中の治療状況を見せていただきます。今回、気になっておられる歯について痛みや症状をお聞きします。他にどの歯が悪くなってきているのか、ブラッシング時出血はしているのかなどをお聞きし歯周病治療の必要性をお話させて頂きます。
分からない事があれば遠慮なくお聞きください。歯周病治療は患者さんの協力が必要です。
治療に対し理解と同意が得られた場合に治療開始となります。

歯周病治療に必要な検査
(レントゲン、写真撮影、歯型の採得等)を行います。

ポケットの深さの検査

歯周病は、同じ歯でも歯の頬側、舌側、前の歯側、奥歯側で進行の程度が異なります。
それぞれの場所での進行の度合いを知るために、歯と歯ぐきのさかい目の溝の深さを測る、ポケット検査という検査をします。

一本の歯について、4箇所の深さを測り、その深さを計測し、計測時に出血するかどうかをチェックします。ポケットは3mm以下で、出血がないときは健康とみなします。
また、プラークがどのくらい付着しているのかをチェックしていきます。

前回検査した結果をもとに、どの部分が汚れていたのか、ポケットの数値が高かったのかを説明していきます。
また出血している部位も確認していきます。また、歯周病の進行度合いや症状、歯周病になるとどうなるのか説明し、患者様に歯周病の恐さを知っていただきます。

その他、実際に患者様のお口から採取した細菌を顕微鏡で見て頂き、どのような細菌がいるのかみてもらいます。

検査の結果を元に、今のお口の状態や患者様ご自身で気になる所をお聞きし、十分な説明をしてから基本的なブラッシングの方法や、歯ブラシの選び方、補助的な清掃用具の使い方等を覚えて頂きます。歯周病はほとんどの場合、奥歯の歯と歯の間の、磨きにくいところが進行しています。その部分をきれいに出来るかどうかが大きなポイントになります。染色液を使用し、赤く染まった所をチェックし歯ブラシの当て方、力の入れ具合、角度の調整など分からない所はそのつどアドバイスさせて頂きます。分からない所があれば遠慮なくお聞き下さい。

歯茎の上に見える部分のクリーニングから始めます。傷んだ歯肉や歯の表面を傷つけない様に、ポケットの浅い部分のプラークや歯石を、専門的な機械を使って除去していきます。自分では見えない所や磨きにくい奥歯の汚れも専門の歯科衛生士が説明しながら治療します。当医院では、超音波スケーラーやエアースケーラーを使用し、患者様に負担がかからないよう受けて頂けます。

ブラッシングによる歯肉の引き締まりを確認し、歯周病が軽度の部位は、ほとんどの場合ここまでの治療で治ります。しかし、重度の歯周病の方には、スケーリングだけでなく歯茎の中に沈着している縁下歯石を除去していく必要があります。縁下歯石はほっておくと歯周病組織に重大な悪影響を及ぼします。自分では分かりにくいので担当衛生士の説明を受け、治療を進めていきます。

『PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)』です。

歯周病の原因である『プラーク』は歯磨きで除去できるといっても、歯と歯の間に付着した歯垢(プラーク)など、実際には多くの方が歯磨きだけでは完全にプラーク、特に『バイオフィルム(歯にへばりついた細菌の塊)』を取り除けていないのが現実なので、歯医者さんで専用の器具を使って毎日の歯磨きでは除去できていないプラークを除去してもらうのが『PMTC』なのです。
ただPMTCでは歯石を除去できませんので、基本的に歯周病治療として行うのではなく、虫歯、歯周病予防、または歯周病の治療が終わった人を対象にした治療となります。

PMTCの目的

・歯周病、虫歯予防
・歯質強化
・歯に付着した着色汚れを落とす
・口臭予防

すべての治療が終了したときが新たなスタートになります。歯周病の再発を防ぐためには定期的なメインテナンスが不可欠です。
磨いていてもいつの間にか発生してしまうとお感じの方も多いとおもいますが、虫歯や歯周病は生活習慣病といわれ、初期の段階では痛みもなくご自身ではなかなか気づきにくいものです。

一度治療を終えられた方でも時間が経つといつの間にか自己流の磨き方に戻ってしまい、歯周病を再発させてしまったり、虫歯を新たに作ってしまったりしがちです。当院ではメインテナンスおよびリコールに応じていただくことにより、歯を守り、かぶせたものを長持ちさせたりという努力を行っています。