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妊娠中の歯周病

こんにちわ。大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 助手の八幡です。
今日は妊娠中の歯周病についてお話しします。妊娠中の歯周病の悪化は、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす事がわかってきています。妊娠中は、悪阻(つわり)などの影響もあり、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行も速くなります。これを妊娠性歯周炎と言います。
低体重児を出産した母親と、正常体重児を出産した母親の歯周病の進行程度を比較した調査では、低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと、早産の確率が高まることも指摘されています。歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が生み出され、歯周組織が破壊されてきます。さらに、この炎症を引き起こす物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。すると、妊婦の身体は出産の準備が整ったものと勝ってに判断してしまい、そのため陣痛や子宮の収縮が起こり、早産を引き起こす可能性があるのです。
妊娠中でも歯周病の治療は可能ですので、4~8カ月の安定期に治療を受けることをお勧めします。また、むし歯菌も歯周病菌もお母さんからお子さんに移ります。「母子感染」です。母子感染を防ぐため、妊娠中に口腔内検査を行いましょう。妊娠中でも安心して検査は受けられます。歯周病菌は早産にも関与するといわれています。そして、産まれてくる赤ちゃんのためにも歯周病菌やカビ菌を退治して万全な状態で出産しましょう!
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歯周病と糖尿病

大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 助手の矢沢です。
今日は歯周病と糖尿病についてお話したいと思います。みなさん、歯周病と糖尿病が影響し合っているのをご存じですか?糖尿病になると、口にもさまざまな影響が出ます。その一つが歯周病です。
糖尿病の患者さんの約8割には歯周病の症状があり、ほとんどの人が歯周炎(歯を支えている骨にまで炎症が及んでいる状態)の段階にまで進んでいます。糖尿病になると、感染症から身を守るための免疫機能が低下し、唾液が出にくくなって口が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境に変わっていきます。また、高血糖の影響で歯周組織の細胞の元気がなくなり、炎症を起こして傷つきやすくなってしまうのです。一方、歯周病が糖尿病の状態に悪影響を及ぼすことも、分かっています。歯周病を引き起こす細菌が歯周組織から血管に入り込むと、血液中に「TNFα」と呼ばれる物質が放出されます。この物質には血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを妨げる作用があり、糖尿病を悪化させると考えられています。ですので、歯周病を早く見つけて治療をすれば、糖尿病の予防や早期発見につながるということです。お口の中を清潔に保って健康に生活していくためにも、定期的に歯医者さんに通って頂くことが大切ですね!
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ストレスと口腔内の関係

こんにちは。大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 助手の松本です。
3月も下旬となり、来週から新年度が始まりますが、新生活をスタートされる方も多いのではないでしょうか。新生活ともなると、新鮮なことも多い反面、環境の変化からストレスを抱えてしまう方もいらっしゃると思います。今日は、ストレスが与える口腔内への影響についてお話します。本来、ストレスが直接的に歯の痛みを引き起こすということはありませんが、ストレスが高まった時に、寝不足や疲れから口腔内の調子がおかしくなることはよくあります。これらの痛みは、ストレスにより間接的に体の抵抗力が落ちることが原因と言われています。では、ストレスや疲れが引き起こす〝お口のトラブル″は具体的にどんなものがあるのでしょうか。
・歯ぐきの腫れ
普段からケアされている健康な歯ぐきであれば、ストレスや疲れが溜まっていても腫れを引き起こすことはほとんどありませんが、歯周病の原因となる歯石やプラークが付いていれば、歯ぐきの抵抗力で何とか炎症を押さえこんでいる状態になるため、ストレスで抵抗力が低下すれば、腫れを引き起こすことがあります。
・口臭の悪化
緊張などによるストレスは、唾液の分泌を少なくしてしまいます。細菌から出ている悪臭などは、唾液が洗い流してくれるので、口の中が乾くことで、一時的に口臭が発生しやすくなります。
・虫歯の痛みの再発
浅い虫歯ならそれほど違いはありませんが、歯の神経の近くまで進行した虫歯や、一部神経まで達している虫歯は、体の抵抗力が落ちていると急に痛みが出ることがあります。
・急な歯のぐらつき
歯周病は自覚症状がなく、こっそり進行していることがほとんどです。軽いものは体の抵抗力で押さえこんでいますが、末期の歯周病になるとストレスや疲れで抵抗力が落ちたタイミングで一気に腫れて歯がグラグラになります。最悪の場合、歯を抜かないといけない場合もあります。
お口のトラブルのほとんどは、腫れや痛みを繰り返すことが多いものです。痛みや腫れの繰り返しは、どんなに待っててもいい方向に改善されることはありません。様子見と放置を繰り返している間に虫歯や歯周病が進んでいたというケースは多くあります。検査もせずに歯や歯ぐきのトラブルをすぐにストレスに結び付け、「ストレスがなくなればすぐに治る」という思い込みは、思わぬ病気を見逃すことになるので、歯科医院で問題がないかだけでも診てもらうようにしましょう。そして、ストレスや疲れが溜まってしまう前に、自分なりのストレス発散法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。しかし、ゼロにすることは不可能なので、どうやってうまくストレスと向き合っていくかをしっかり考え、行動していくことが大切です。
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