お口の中も夏バテする?!
2016年8月12日
カテゴリ:日記
大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 歯科助手の仙波です。
暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?こんなにも暑いと夏バテになっていらっしゃる方も少なくないと思います。でも、夏バテをするのは体だけでしょうか?
実は、‟お口の中も夏バテする”のです。自覚がないという方は一度お口の中を意識してみてください。なんとなく不快な感じがしませんか?暑い夏は、体調だけでなく口内環境も悪化しやすくなります。
今回は、そんな夏ならではの口内トラブルについていくつか紹介いたします。まずは、一般的な夏バテについておさらいしましょう。
夏バテの症状には以下のものが挙げられます。疲労・食欲不振・倦怠感・微熱・胃痛・下痢・吐き気…etcいずれも暑さによって、自律神経が正常に機能しずらくなったことで引き起こされる症状です。
室温と外の温度差が開きすぎ、からだがついていかないことも、倦怠感や体調不良の一因になります。上記のよう症状がでたら、きちんと夏バテと自覚してしっかり体を労わりましょう。
では、夏バテが口内環境に与えるダメージについてご紹介いたします。
一つ目は、‟口臭がきつくなる” 夏バテによって免疫力が落ちている時には、口の中にいる金の活動が活発になります。
そうなると気になるのが口臭です。口臭の主な原因は、舌に汚れがたまってできた舌苔(ぜったい)にあり、臭いがきつくなるのは
舌苔で繁殖した菌によって発生する、硫化水素のような臭いのせいです。普段は、唾液の自浄作用によって、ある程は菌の繁殖が抑えられていますが、夏は汗をかくことで体内の水分が不足しやすく、唾液の分泌量が減りがちに。つまり、夏バテすると、「免疫力の低下」と「唾液の自浄作用の低下」というWパンチで、口の中の菌が繁殖してしまう可能性があるのです。また、夏はつるっとのどごしのよい食べ物が好まれますが、
そのことにより噛む回数が減り唾液の分泌が促進されにくくなるので、それも口臭の原因になります。
二つ目は、‟歯周病が悪化する” 夏バテの影響で口の中の免疫力が低下すると、もともと口の中にいた歯周病菌が元気になることで歯周病が進行しやすいといわれています。しかし、ほとんどの人は、歯周病になっても自覚症状がないので夏場に気づかないうちに歯周病が進行してしまうケースも少なくないようです。
三つ目は、‟口の中が浮腫む” 水分補給のし過ぎで、脚が浮腫んでしまったりした経験はないでしょうか?実は、脚だけでなく粘膜の多い口の中も浮腫みやすいのです。表に見えないので気にしない方もいらっしゃると思いますが、最悪の場合舌が浮腫み過ぎて喉を塞ぎ、呼吸困難になってしまう可能性もあるのです。口の中の浮腫みも決して侮ってはいけません。
三つの症状を紹介しましたが、知らなかった方がほとんどだと思います。夏バテや熱中症の対策の意識は高く持たれてると思いますが、「口の中も夏バテする」という危機感を持っている人はほとんどいないでしょう。その意識の低さが夏場に口内環境が悪化しやすい理由の1つかもしれません。お口の状態は、全身とつながっているということが分かってきているので、からだ全体の健康のためにも、今日からお口の中の夏バテの防止を意識して過ごしましょう。
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酸蝕症
2016年8月6日
カテゴリ:日記
大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 歯科助手の石田です。
今日は酸蝕症についてお話します。「酸蝕症」とは、健康にいいとされる「酸」を含む飲食物を摂り続けることによって、歯の表面が溶けたり欠けたりして、むし歯や知覚過敏などを引き起こしやすくなるのが「酸蝕症」です。近年は食生活の変化により、清涼飲料水など酸性 の強い食品を習慣的に摂取する傾向があり、
酸蝕症の患者さんが増加しています。老若男女を問わず、成人の6人に一人が「酸蝕症」であると報告されています。
原因
・過食嘔吐や無理なダイエットなどによる、胃酸の逆流。(習慣的に繰り返すと酸蝕症になることがあります)
・酸性食品の摂取。(黒酢、レモン・オレンジなど柑橘系の果物、ドレッシング、赤ワインなど)
(上記のような食品を常に摂取する機会のある人は、酸蝕症のリスクが高くなります)
・職業的原因(酸使用現場で働いている人、水泳選手(塩素が原因)など)
・歯軋り・過度のブラッシングなど(直接の原因ではありませんが、酸蝕症を進行させる要因となることがあります)
他にも酸蝕症の原因はいろいろと考えられますが、いずれにしてもいきなり酸蝕症になるわけではなく日常的に歯が酸に晒され、それが再石灰化のスピードを上回った場合に少しずつ歯が溶かされ、酸蝕症が発生します。
予防
酸蝕症の予防は、酸性が強い食品の過剰摂取を控えることが大切です。そして、酸性食品を摂った後にはお茶や水などの中性飲料で口をすすぐことをお勧めします。また、日頃からよく噛んで食べたり、デンタルガムを噛むことで唾液の分泌が促され、歯の再石灰化が進みます。一時的に溶けた歯はすぐに戻り、酸蝕症になるのを防ぎます。酸蝕歯になってしまうと、現代の歯科医療では元の歯には戻せません。だからこそ予防が大切です。
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妊婦さんの治療
2016年7月29日
カテゴリ:日記
大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 助手の八幡です。
妊婦さんで虫歯がある方もいらっしゃると思います。妊娠初期はつわりの方も多いので、できる限り早いタイミングで治療をスタートした方がいいです。しかし、つわりなどの要因があるので早くスタートすることも難しいので、タイミングを見極めなくてはなりません。妊婦っさんが虫歯になりやすい理由は、つわりの時期はどうしても気持ち悪くなる方が多く、歯磨きが十分に行えないケースが多々あるからです。とてもひどいつわりの方は口の中に歯ブラシを入れることもままならないと思います。他にも、食べていないと気持ちが悪くなるつわりの方ならば普段と異なりだらだら食べ物を口にしているケースもあると思います。「歯磨きができなくてもうがいをしているから」という方もいらっしゃいますが、歯の隙間に食べかすが詰まったり、歯の表面についたりした汚れは簡単には落ちないです。そのため、妊娠前にはなかった虫歯が妊娠中にできてしまうことがあるのです。
虫歯診療は「安定期」と呼ばれる次期が一番おススメです。虫歯治療はどうしても口をある程度あけておくのが前提なのでつわりが落ち着いた時期でないと無理だと思います。そうなると一般的に「安定期」が一番良いと思われます。おおよそ5カ月~7カ月が目処になります。妊娠中、痛みがない限り、積極的な治療は行いません。虫歯予防のために妊娠中でもクリーニングはしっかり行います。
◎妊娠中に治療を完了しておきたい3つの理由
①出産時に痛みがでたら大変!!
②産後はなかなか治療に行く時間がない
③虫歯の唾液が赤ちゃんにいくと、赤ちゃんが虫歯になりやすくなる
安定期にはいったらなるべく早く虫歯の治療を行いましょう。虫歯は一気に治療できない場合もあります。そうすると安定期の間に治療がすべて終わらないかもしれません。そうならないためにも、早めに歯医者を受診することがベストです!!
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