肩こりと歯周病
2016年11月26日
カテゴリ:日記
こんにちは。大阪府東大阪市 大阪歯周病センターの歯科衛生士の大下です。
11月もあと4日、今年も残すところ1か月となりました。最近になり気温が一気に下がり、冬らしい気候になってきましたが、肺炎が流行っているみたいなので、皆様どうぞお気を付けください。
さて、今日は歯周病からくる肩こりについてお話します。患者様とお話をしているとよく出てくるお話なのですが、「歯茎が腫れているからなのか、肩がこる…」。歯周病になると肩がこるというのは全くともって関係のない話ではありません。では、どうして歯周病が肩こりに関係するのでしょうか?歯周病になると、歯垢の中に住み着いた菌が歯茎に炎症を起こします。更に歯垢は歯石へと変化し、歯と歯茎の間に完全に住み着きます。すると歯と歯の間に歯周ポケットと呼ばれる溝が作られてしまいます。歯石になるとハミガキでは除去できませんし、歯石の中に住んでいる菌は、どんどん勢力を伸ばして繁殖していきます。繁殖した菌が、ポケットの深さをどんどん深くしていくのです。そして、歯茎への侵入に成功した菌は、血管へも侵入し、血と共に全身へ循環します。血液中に悪い菌が入り込む事で、血の循環に問題が起きるでしょう。更に、歯周病菌が血液内に侵入すると、異常を感知し、血しょう板は固まってしまいます。血栓を作ってしまうのです。それだけ血の循環は悪くなってしまいます。肩こりの原因である、血の循環の悪さを、歯周病菌が作っているのです。もし、血液内に歯周病菌が入ってしまっているのが原因で肩こりが起きているのならば、歯周病の進行もかなり進んでいると思われます。早く歯周病の治療を行ってください。歯周病菌が血液内に入ると塊を作り血栓を作るという事は、最悪、血が廻らなくなる可能性もあるという事です。
他にも、歯周病になると歯茎が炎症を起こす事で、歯と歯の隙間も広がっていきます。歯並びが変わってしまうのです。元々、歯並びが良かった人なら尚更、歯並びが悪くなって、噛み合わせが悪くなってしまうと、噛み合わせの悪さが原因で肩こりになる事もあります。歯並びにも影響が出ているのも、歯周病としては結構進んでしまっています。血液に入り込んでいなかったとしても進行はしていますし、いずれは血液に侵入する恐れもあります。肩こり以外にも様々な病気へ発展する事もありますのでしっかり治療を行いましょう。
しっかりとした歯周病治療なら大阪歯周病センターへ