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ストレスと口腔内の関係

こんにちは。大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 助手の松本です。
3月も下旬となり、来週から新年度が始まりますが、新生活をスタートされる方も多いのではないでしょうか。新生活ともなると、新鮮なことも多い反面、環境の変化からストレスを抱えてしまう方もいらっしゃると思います。今日は、ストレスが与える口腔内への影響についてお話します。本来、ストレスが直接的に歯の痛みを引き起こすということはありませんが、ストレスが高まった時に、寝不足や疲れから口腔内の調子がおかしくなることはよくあります。これらの痛みは、ストレスにより間接的に体の抵抗力が落ちることが原因と言われています。では、ストレスや疲れが引き起こす〝お口のトラブル″は具体的にどんなものがあるのでしょうか。
・歯ぐきの腫れ
普段からケアされている健康な歯ぐきであれば、ストレスや疲れが溜まっていても腫れを引き起こすことはほとんどありませんが、歯周病の原因となる歯石やプラークが付いていれば、歯ぐきの抵抗力で何とか炎症を押さえこんでいる状態になるため、ストレスで抵抗力が低下すれば、腫れを引き起こすことがあります。
・口臭の悪化
緊張などによるストレスは、唾液の分泌を少なくしてしまいます。細菌から出ている悪臭などは、唾液が洗い流してくれるので、口の中が乾くことで、一時的に口臭が発生しやすくなります。
・虫歯の痛みの再発
浅い虫歯ならそれほど違いはありませんが、歯の神経の近くまで進行した虫歯や、一部神経まで達している虫歯は、体の抵抗力が落ちていると急に痛みが出ることがあります。
・急な歯のぐらつき
歯周病は自覚症状がなく、こっそり進行していることがほとんどです。軽いものは体の抵抗力で押さえこんでいますが、末期の歯周病になるとストレスや疲れで抵抗力が落ちたタイミングで一気に腫れて歯がグラグラになります。最悪の場合、歯を抜かないといけない場合もあります。
お口のトラブルのほとんどは、腫れや痛みを繰り返すことが多いものです。痛みや腫れの繰り返しは、どんなに待っててもいい方向に改善されることはありません。様子見と放置を繰り返している間に虫歯や歯周病が進んでいたというケースは多くあります。検査もせずに歯や歯ぐきのトラブルをすぐにストレスに結び付け、「ストレスがなくなればすぐに治る」という思い込みは、思わぬ病気を見逃すことになるので、歯科医院で問題がないかだけでも診てもらうようにしましょう。そして、ストレスや疲れが溜まってしまう前に、自分なりのストレス発散法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。しかし、ゼロにすることは不可能なので、どうやってうまくストレスと向き合っていくかをしっかり考え、行動していくことが大切です。
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