口腔アレルギー症候群について
2017年3月11日
カテゴリ:日記
こんにちは。大阪府東大阪 大阪歯周病センター 歯科助手の仙波です。ここ最近花粉の飛散量が増え鼻水や目のかゆみに悩まされている方も多いのではないでしょうか。また、ある果物や生野菜を食べたときに、口の中で刺激感やかゆみ、喉の奥が詰まるような感じがする症状が出たことはありませんか?それは口腔アレルギー症候群で、花粉症が関係しているかも知れません。正しい知識をつけて、きちんと対策しましょう。主な症状は、果実や生野菜を食べた後、唇・舌・口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。多くは食後しばらくすると自然に軽快します。症状を引き起こす原因は、果実や生野菜に含まれているアレルギーを起こす原因物質が、口の中の粘膜に触れて起こるアレルギー反応で、体内のlgE抗体が関係しています。症状を引き起こすアレルゲンは、植物が病原菌の感染や傷害、ストレスから身を守るための生体防御として誘導されるタンパク質です。このアレルゲンは小腸に到達する前に壊されるため、主に口の中だけで反応がおきます。花粉症との関係ですが、花粉症の方には花粉のアレルゲンに対するlgE抗体があります。果実や生野菜のアレルゲンは花粉のアレルゲンと構造が似ているので、lgE抗体が構造の似たアレルゲンと反応し、口腔内でもアレルギー反応が起こることがあります。これを「交差反応」といいます。この反応により、花粉症の方が果実や生野菜を食べたときに口腔アレルギー症候群が発症することがあります。対策は、アレルギーの原因となる食物を避けるのが基本ですが、果実や生野菜のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができます。対策をしてお食事を楽しみましょう。大阪歯周病センターへ
乳幼児の歯磨き
2017年3月3日
カテゴリ:日記
こんにちは。大阪府東大阪市にあります大阪歯周病センター 歯科衛生士の近藤です。
みなさんは乳児の歯磨きはいつ頃から始めるのが良いかご存じですか?まず下の前歯が生後6〜9ヶ月頃から生え始めるのでこの2本が生えたら磨き始めましょう。歯が生え始める時期には個人差があるので、授乳の時などによく見てあげてください。
乳児の歯も、大人と同じように虫歯になります。食べカスや歯垢に生息する「ミュータンス菌」が糖分を利用して酸を作り出し、これが歯を溶かします。乳児の口の中は絶えず唾液が溢れているのでその自浄作用で清潔に保たれていますが、食べカスや歯垢が残っていると虫歯になる可能性があります。
乳児の歯磨きは、最初のうちは歯をしっかり磨くというより、「歯磨きに慣れさせる」ことが目的です。乳児を膝の上に仰向けに寝かせて、口の中を見ることから始めましょう。そして清潔にした手や綿棒、ガーゼなどで口の中に触れてみます。このとき、乳児の機嫌が悪いときは無理をしないことが大切です。「歯磨きは楽しい!」と思ってもらうことが重要なので、歯磨き後はたくさん褒めてあげてください。乳児のうちから慣れてもらえれば、その後の歯磨きがスムーズになります。
少し大きくなると実際に歯ブラシを持たせ、きちんと磨けていなくても歯磨きを行うことを習慣づけることが大切です。最後には必ず仕上げ磨きをしてあげましょう。特に寝ている間は唾液の量が減って虫歯になりやすい時間帯なので、寝る前の歯磨きは習慣づけてあげてください。
歯ブラシの種類はたくさんありますが、
・柄が握りやすいもの
・毛が密集しているもの
・ヘッドがコンパクトなもの
・カットはギザギザではなくフラットになっているもの
・歯ブラシの柄が色つきで子供が興味をひくもの
等の歯ブラシを選びましょう。乳幼児の頃から歯磨きの習慣をつけておくことは、その後の虫歯予防にも大きく影響します。歯は一生もので、乳歯に虫歯が多いと永久歯にも影響を与えることがわかっています。小さい頃から歯磨きでしっかり歯を守ってあげましょう。
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